●2004年のビーナス・トランシット ビーナス・トランシットについて説明します。 |
●1874年のビーナス・トランシットの時、日本は… 1874年のビーナス・トランシットの時、当時の日本は明治7年でした。 この時、欧米各国が世界70ヶ所以上に観測隊を派遣しました。 3国の観測隊は、フランス隊が長崎・神戸、アメリカ隊が長崎、メキシコ隊が横浜と、当時の主要港町で観測をしました。 幕末から続く明治維新の混乱の時に、今まで接点のなかった海外と国内の技師や軍人や留学生が、力を合わせて観測したという記録が日本各地に残っています。 当時の天文学では、地球-太陽間の距離(1天文単位)が正確にはわかっていませんでした。 実は当時から、金星日面通過観測による天文単位計測(三角測量法)は正確性の限界が問われ、8年後の1882年のビーナス・トランシット(日本では夜のため観測できず)には、各国とも、あまり熱心な金星観測は行われなかったといいます。
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