*第二章*
金星が象徴するもの


 ●天体としての金星
 ●
占星術の中での金星の位置付け
 ●
金星が象徴するもの


 天文学と占星術における金星の話です。


特集トップに戻るホームへ戻る

 

●天体としての金星

 金星は太陽、月に次いで明るく輝く天体で、夕方の西天に見えるものを「宵の明星(ヘスペロス)」、明け方の東天に見えるものを「明けの明星(フォスフォロス)」として天空に姿を見せます。

 公転軌道が地球より内側にある金星は、天球上では太陽の近くに位置することが多く、最大離角は約47度、最も明るくなるときの離角は約40度です。

 普通は太陽の強い光に紛れ、金星を肉眼で確認することは簡単ではありません。

 しかし、夜明けや夕暮れ時など、太陽が地平線の下に隠れて空が暗くなっている間に、金星が地平線上に現れていることがあります。

 その時、最大光度は1等星の約170倍にもなり、まだ明るさの残る空にあっても、ひときわ明るく輝いて見えています。


 |このページのトップに戻る特集トップに戻る
 
 
 

●占星術の中での金星の位置付け

 占星術の中での金星の位置付けとしては、「楽しみ方 嗜好 趣味性の方向」を示します。

 個人の感受性や、楽しむ能力。
 快適な生き方をするときには、この金星の力を最大限活用することになります。

 金星の記号は、女性を表す記号「♀」と共通しています。

 つきつめて考えれば、金星とは、徹底的に受け身になっている、女性的な欲望と快楽の部分と言い換えることもできるでしょう。

 永遠に女性的な力とは、エロスとも言い換えられます。金星の力はエロスに導かれた「愛」を呼び覚ますのです。

 そこから関係して、その人の対人的な愛情のかたちや、恋人、愛人、妻の関係性を示します。

 またそれだけでなく、所有から金銭や財産、芸術・芸能を堪能する能力、芸術一般の主星として、人生の問題に大きく関わっている星です。

 また、人間の心のなかにある女性原理や理想の女性像も金星星座に表れます。
 通常、男性にとっての理想の女性像、恋人像を示し、女性にとっては恋人や異性に対して演出する、もっとも魅力的な自分のイメージを示します。



このページのトップに戻る特集トップに戻る
 
 
 

●金星が象徴するもの

 
●人体
腺、静脈、腎臓
●事柄
数の6、金曜日、15〜24歳
●色
パステル調の色彩
●宝石
エメラルド、緑玉石、サファイヤ
●金属
銅、青銅
●人物
資産家、金持ち、富裕階級の人、美男美女、愛人、婚約者、若い女性、女の子、平和主義者、快楽主義者、芸術家、画家、音楽家、刺繍師、女優、花、香水、婦人服、装身具を扱う人
●物品
エナメル、絹、レース、刺繍や縫い取りをした衣装、夜会服、リボン、香水、化粧品、コスメチック、良質の宝石を使った装身具、婚礼衣装、有用で美しい品物、贅沢で美しい品物、寝具、寝室やけ消失用家具、手袋、クッション、クッション付き家具、園芸や庭園用の備品や用具、室内装飾を目的とした彫像、絵画、花瓶、置き物、弦楽器、絨毯、敷物
●場所
社交場、サロン、舞踏室、喫茶店、客間、寝室、化粧室、婦人室、屋外カフェ、パーラー、画廊、音楽室、美しいものを扱う商店、美容院、理容店、タイル張りの床、芝生、植え込み、花壇、庭園、果樹園、牧草地、牧場、平野
●動植物
ペット、小さい動物、猫、ウサギ、カナリヤなどの声の良い小鳥、鳩、白鳥、香りの高い花、バラ、蘭、花束に使われる花、地を這う草、つる草、紅茶、軽くて甘い飲み物、菓子、甘い食品



←第1章へ第3章へ→
このページのトップに戻る特集トップに戻る